香港への移住が決まったら、すぐ取り掛かりたいのが家探し。
というのも、香港は世界一家賃が高いとも言われており、そもそも希望に沿った物件を見つけることが難しいということと、
海外からの移住者を含め、人口が密集している香港では、良い物件が見つかってもすぐに成約してしまうため、常にアンテナをはって、素早く行動する必要があります。
こちらの記事では、私のこれまでの引っ越し経験から、香港における住宅(賃貸)の相場や探し方、おすすめのロケーションなどをまとめてみました。
現在香港にお住まいで引っ越しをお考えの方や、これから香港へ移住される予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
どんな家に住んでる?
ステータスによって住居環境は様々ですが、香港に住む2,30代のシングルExpatたちはワンルーム〜1DKに一人暮らしもしくは寝室が2、3部屋ついたフラットをシェアというのが一般的です。
パートナーや子どものいる家庭は、それぞれもう一部屋、住み込みヘルパーさんを雇っている場合はさらにもう一部屋、となるかと思いますが、
今回はシングルの設定で紹介していきたいと思います。
一人暮らしの場合
例えば、東京でのワンルームの家賃相場は大体6〜8万円程度と言えるかと思いますが
香港では最低でも7千香港ドルは必要で、それでも subdivided と言われる、一つの部屋を複数に細分化したタイプの部屋になります。
この部屋のサイズは132平方フィート(約7.4畳)が平均と言われており*
この中にキッチン、バス・トイレ、ベッドが全て配置されているイメージです。
*【参考】The Standard: More than 40pc of salary goes on rent for subdivided flats
キッチン、寝室が分かれているような1K、1DKのフラットは、1.5万香港ドル程度が相場となっているようですが(2020年4月現在)、
中心地から離れたエリアであれば若干相場は下がりますが、1.3万香港ドルくらいは必要と言えるでしょう。
ルームシェアの場合
日本でも東京などの都市部ではシェアハウスが一般的になってきていますが、
特に家賃の高い香港では、少しでも出費を抑えるためシェアをしている人が少なくありません。
2部屋以上あるフラットは大体2万香港ドル〜が相場で、一人あたりの家賃はシェアする人数によって分割する計算になります。
日本では企業が運営しているシェアハウスが多く、契約や支払いが個々でできるため便利ですが、
香港では基本的に住人と家主との契約となります。
既にフラットメイトが決まっている場合は、一緒に物件を探して新しく契約、となりますが
決まっていない場合は、空き部屋があって、フラットメイトを募集しているという人にコンタクトする方法もあります。
どうやって見つける?
エージェントを探す
一般的には、エージェントを介して物件を探すことが多いです。
エージェントに希望を伝え、一緒に物件を見に回ることになります。
主な不動産エージェント:
- Centaline Property Agency (中原地產)
http://hk.centanet.com/info/en/index - Midland Realty (美聯物業)
https://en.midland.com.hk/ - Century 21
https://www.c21.hk/Home?aspxerrorpath=/eng/
日本同様、不動産屋さんの事務所の前には空き部屋の情報が貼り出されているので、直接問い合わせるということもできますが、
信頼のおけるエージェントを探すことが重要なので、まずは、周りの友人や同僚に紹介してもらえない
か聞いてみましょう。
物件を探す
時間に余裕のある場合は、下記のような物件情報サイトを日々チェックして、気になる物件を見つけ次第、掲載されている連絡先に直接問い合わせてみるのが良いでしょう。
とはいえ、掲載の多くがエージェントによるものなので留意しておきましょう。
- SPACIOUS
https://www.spacious.hk/en/hong-kong - 28Hse.com
https://www.28hse.com/en/ - squarefoot.com.hk
https://www.squarefoot.com.hk/en/rent/
また、条件の良い物件は、掲載後すぐに問い合わせ・契約となるため、投稿から日数が経っているものは、既に入居者が決まってしまっていることが多いです。
住みたいエリア、予算が決まっている場合は、なるべくこまめにチェックし、新規の掲載で気になる物件には、すぐに内見の問い合わせをしましょう。
フラットメイトを探す
知人同士でシェアをする場合でない限り、まずはルームメイトを探さなければいけませんが、
ルームシェアが一般的である香港では、同様にルームメイトを探している人を見つけることはそれほど難しくありません。
よく活用されているのはFacebookの関連グループでの投稿です。
Expat向けのグループや、アパート・ルームメイト探しのグループが複数存在し、募集の投稿が日々上げられています。
また、以下のようなクラシファイド(掲示板)サイトにも募集の書き込みがありますので、覗いてみても良いかもしれません。
AsiaXPAT
https://hongkong.asiaxpat.com/property/share-flats/
香港掲示板
https://kaigai-bbs.com/chn/hkg/
契約の際に必要なもの・・・
【正式契約の前】
・雇用契約書
・ID、パスポートのコピー
・デポジット(家賃1ヶ月分)
【正式契約時】
・デポジット(家賃1ヶ月分)
・ひと月目の家賃
・エージェントフィー(家賃半月分)
・印紙税(家賃による、例として1万ドルの場合300香港ドル程度)
おすすめのロケーションは?
それほど面積としては広くない香港ですが、賑やかな都心部だけでなく
少し離れると比較的落ち着いたエリアもあり、静かな環境の中で暮らすことも可能です。
香港は、大きく分けて①香港島、②九龍、③新界(New Territories)から成りますが、それぞれ以下のような特徴が挙げられます。
あなたが住むとしたらどのエリアが最適でしょうか?
- 香港島
- 金融系オフィス、繁華街へのアクセスが良い
- Expat>ローカル、太古に日本人多め
- 北・ヴィクトリアハーバー側はMTRアイランドラインがあり便利だが、南側は車・バス移動必須。高級住宅街も多い。
- 値段は高め
- 九龍
- 香港島へもMTRですぐに行ける範囲
- ローカル>Expat、紅磡に日本人多め
- 古いアパートがたて並ぶ中、新しい住居ビルの建設が日々各所で進んでいる
- 値段は場所、エリアによるが香港島よりは安め
- 新界(New Territories)
- 都心部からはMTRで2,30分以上かかり、乗り継ぎが必要なケースが多い
- エリアによってはタクシーやミニバスでしか行けない場所も
(英語を話さない運転手さんとのコミュニケーションが必要) - Discovery bayなどの高級住宅地を除けば基本ローカルだが、島や西貢(Sai Kung)エリアを好む自然派のExpatもいる
- 山、海・ビーチなどへのアクセスが良い
- 値段は安め
まとめ
家賃が高い分、なかなか満足のいく住居に巡りあうことが難しい香港の住宅事情ではありますが、
日々のリサーチと、様々な物件の内見を重ねて納得できる住居を見つけましょう。