ツール・ド・モンブラン体験記ーモンブランを囲む山々を巡り、3カ国を周遊する10日間

Lac Blanc ヨーロッパ

皆さんは、Tour du Mont Blanc(ツール・ド・モンブラン)、通称TMBと呼ばれるトレイルコースをご存知ですか?
TMBは、フランスのChamonixを発着点とし、ヨーロッパ最高峰のモンブランの周辺の山々を3カ国に渡って縦走するコースです。これは、ヨーロッパで最も人気のハイキングトレイルの一つで、毎年世界から多くの登山者が訪れています。

Hiiker Tour du Mont Blanc Map: https://hiiker.app/trails/france/bonneville/tour-du-mont-blanc?e=wrm

今回、2024年8月29日から9月7日までの10日間、私もこのハイキングに挑戦してみて、これまでのハイキング体験の中でもトップに挙げられるような素敵な体験ができたので、ここで紹介したいと思います。
登山が好きな人も、それほど興味のないという人でも、ぜひこの体験記を読んでいただき、将来の旅行・登山計画の参考にしていただければ幸いです。

0日目:Chamonix(仏)到着

TMBを1日目朝早く、万全の状態でスタートするため、前日にChamonixに到着しました。
私の住んでいるオランダ・アムステルダムからジュネーブ空港まで飛行機で約1時間半、そこからChamonixまではバスで約2時間。
この時期はアルプスに登山で訪れる人が多いため、空港でも登山のギアを持って歩いている人が多く見受けられました。

TMBのスタート地点があるChamonixも、冬はウィンタースポーツで有名ですが、夏もハイキング、クライミング、マウンテンバイク、トレイルランニングなどのアクティビティを楽しむ人で年間を通して多くの人が訪れる場所です。
私が到着したこの日も、トレイルランニングのイベントが行われていたこともあり、街中が賑わっていました。

この日は、TMBのスタート地点になるべく近いLes HouchesにあるAirBnBに滞在しました。持ち物やギアをチェックして、早めに床につきました。

1日目:Les Houches – Les Contamines-Montjoie(仏)

TMB初日はLes Houchesを出発します。
真っ先に向かったのは、TMBのスタート・終着地点であるゲート。ここでまずは写真をとります。朝8時頃着きましたが、道中何組か私と同様にこの日にスタートする人たちに会いました。写真を撮ってあげたり、撮ってもらったりしながらどこから来たの?など会話ができて、これからTMBを共にする人と会える良い機会でした。

TMBスタート地点

ここから約10分ほど歩いたところにゴンドラ乗り場があるので、そこから頂上Bellevueへと向かいます。歩いていくことも可能ですがプラス6km(700mの登り)で、初日ということもあるので私は無難にゴンドラに乗りました。この時間のゴンドラはほぼ満員でした。

頂上に着いたらTMBの道標に従って、林の中へと進んでいきます。出発地点ということもあり、割と多くの人がいました。

TMB 登山口

そこから1.5km程行くと、吊り橋に到着します。氷河から流れてくる川の上を通ることができるTMBの見所の一つとのことで、慎重に進みつつ、みんな写真を撮っていました。

TMB 吊り橋

橋を渡ってさらに進むと少し上り坂になり、登って行くと鞍部地点に到着します。ここからの景色が360度山に囲まれていて、とても綺麗でした。

そして、そこからさらに2km程登るとこの日の最高地点Col de Tricotに到着します。

TMB Col de Tricot

ここから2km程比較的急な下り坂となり、Refuge de Miageという山小屋に到着します。

ここでお昼休憩などを取る人もいましたが、私はもう少し先へ進み、もうひと山登った先にあるRefuge Auberge du Trucで休憩をとりました。放牧の牛がたくさんいたりして、とても長閑な雰囲気で気持ちよかったです。

その後はさら3kmほど下っていって、Les contamines Montjoieという街に到着します。ここにはレストランやスーパーなどもあるので、もし持ってくるのを忘れたりしたものがあればここで買い足しておくことができます。

Les contamines Montjoie

この街から川沿いをさらに3kmくらい歩くと、Gite le Pontetというキャンプ場のあるエリアに着きます。ここにあるロッジが1日目の宿泊先です。

ここはキャンプ場にしてはシャワーやトイレも多く、また比較的綺麗に整備されていて過ごしやすかったです。ご飯も併設された食堂で、メロンと生ハム、バゲット、煮込んだお肉、チョコレートケーキのようなデザートまであり、とても満足できる晩ごはんでした。

宿は37人収容のフロアが6人ずつくらいで区切られているドミトリーで、薄い壁で区切られており、ドアがないので、話し声・いびきが丸聞こえで、初日から耳栓必須の夜でした。

2日目:Les Contamines-Montjoie – Col de la Croix du Bonhomme(仏)

2日目はキャンプ場からしばらく川沿いのフラットな道をまっすぐ進んでいきます。そうすると、まずNotre Dame de la Gorgeという小さな教会が見えてきます。

TMB 教会 - Notre Dame de la Gorge

中を覗いてみると、装飾などは古く歴史のある場所のように見えましたが、その割に綺麗で、きちんと整備されていました。

ここから比較的急な坂を登り2kmほど進むと、谷に出ます。そこからはしばらくまっすぐな道が続きますが、山から流れてくる川と、周りを囲む山々がとても綺麗で景色を楽しみながら進めます。

そしてまた坂が現れます。日中の日差しが強い時間帯だったこともあり、割ときつい上り坂でした。

Col de Bonhomme-1

休みながらも約5km程登って行くと、2日目の最高地点Col de Bonhommeに到着します。ここからの360度の景色もとても綺麗でした。ここまでで3時間半。少し休憩を挟んでもうひと登りします。

Col de Bonhomme-2

2km程進むと、今晩の宿泊地である山小屋Refuge de La Croix du Bonhommeに到着します。

ここからの景色も綺麗ですが、山小屋の奥へさらに1.5kmくらい緩やかな傾斜を進んでいくと、Crête des Gittesという山頂に着くことができ、ここの景色はもっと綺麗でした。
ここはTMBのルートから外れるため、他の人はここまで行っていませんでしたが、私は前の宿でたまたま話した人がおすすめしてくれたため、行ってみることにしました。
山頂の周りは谷、その奥は360度山で囲まれていて、他では体験できない風景でした。また、ここからモンブランも見ることができました。

Crête des Gittes 頂上

さて、この日の宿ですが、ここはTMBで一番居心地の悪い山小屋でした。
恐らく、どのルートでもここを通り1泊する必要があるため、多くの人が泊まるようなのですが、他の参加者も皆不満を口にしていました。
私が泊まった部屋は8人のドミトリーだったのですが、ベッドは軋むし、ドアは壊れていて半開き状態だし、なかなか眠れませんでした。
また、トイレやシャワーも綺麗とは言いずらいレベルで、シャワーに関しては配布されるコインを入れて使うタイプのものなのですが、コイン1枚で5分程度しか使うことができないため、かなり苦戦しました(コインを追加で購入することもできるようですが、そもそも2つしかシャワーがないのでかなり混み合います)
ご飯はマカロニで作ったラザニアのようなもので、不味くはないのですが、美味しいとも言いづらいものでした。

また、この日はタイミングよくUTMB(ウルトラ・ツール・ド・モンブラン)というトレイルランニングの大会が開催されていたため、深夜にランナーが通るたびに歓声が聞こえてきて、なかなか眠れませんでした。

3日目:Col de la Croix du Bonhomme – Mottets(仏)

この日は前日通った道を1.3km程分岐が見えてくるまで歩いた後、5km程ある谷をひたすら下ってLa Ville des Glaciersという街まで行きます。
そしてその先のMottetsという山小屋のある場所まで緩やかな道を1km程歩くという、計8km弱の短めのセクションでした。
(このルートの他に、Les Chapieuxという町を経由してからVille des Glaciersまで上るというルートがあり、こちらが本来のルートのようです)
この下りが長く、割と急だったため、後半は膝ががくがくしそうになりましたが、慎重に進んで無事宿まで到着できました。

La Ville des Glaciers

この周辺ではよくマーモットが生息しているらしく、私も2匹ほど発見しました。

マーモット

また、この谷を降りた先はほとんど電波がないため、留意しておく必要があります。

この日の宿泊地Refuge des Mottetsは、山小屋というよりはロッジのような雰囲気で、食事をするレストランと宿泊場所が別れていて、建物が比較的新しく、綺麗に整備されてありました。

Refuge des Mottets

食事もパンとスープ、サラダ、ソーセージなど充実していて美味しかったですし、スタッフの方が手動のオルゴールのような楽器を演奏してくれて、よい思い出になりました。
部屋は4人のドミトリーで、いびきをかく人がいなければ、比較的心地よく眠れる環境でした。

4日目:Mottets – Rifugio Maison Vieille/Courmayeur(仏・伊)

4日目はフランスからイタリアへ入る18kmのセクションです。
Mottetsからまずは4kmの距離を登り国境のあるCol de la Seigneへと向かいます。ここも比較的きつめの登りで、頂上付近は風も強いため十分な休養と装備が必須です。

Col de la Seigne-1

頂上到着。ここから先はイタリアです。

Col de la Seigne 頂上

この先また同じくらいの距離を緩やかに下っていくとRefuge Elisabettaという山小屋が見えてきます。この辺りからモンブランと周りの氷河が見えて、絶景スポットです。
イタリアでコーヒーを飲みながら休憩するのにぴったりの場所でもあります。

Elisabettaとモンブラン

ここからTMBはまた2つのルートに分かれています。
1つはArp-Vieille supérieureという山を登りトラバースするルート、もう一つは谷を下りフラットな道を進んでから急斜面を登るルートです。私は1つ目のルートの存在を知らなかったので、ダウンロードした地図にある後者のルートを進みました。
8km程の緩やかな下り坂とフラットな道長い道のりですが、周りを山に囲まれながら、ところどころ川の綺麗な青が映ていて、終始綺麗な風景を楽しみながら歩くことができました。

Courmayeur

しかし、セクション終盤3km程がかなり急できつかったので、もし次挑戦するとしたら前者のルートで行こうと思いました。

丘の上にある宿Rifugio Maison Vieilleに到着。

Maison Vieille

ここCourmayeurは冬はスキー場なため、あらゆるところにスキーコースのサインが見られました。

この宿はWi-Fiもあり、美味しいイタリアンとワインやビールがあって、またスタッフもフレンドリーだったので、TMBでのお気に入り宿の一つになりました。ぜひ冬のスキーシーズンにも訪れてみたいなと思いました。

5日目:Rifugio Maison Vieille – Rifugio Bertone(伊)

5日目はCourmayeurの街まで下り、イタリア2泊目の宿Rifugio Gio Bertoneへと向かいます。
下り上り共に5kmほどの道のりです。

CourmayeurはTMBで通る2番目に大きな街と言われていて、割と栄えているので、ジェラートを食べたり、美味しいコーヒーを飲んだりして、少し観光気分を楽しみました。

Courmayeurの街並み
Courmayeurの街並み2

宿までは、街を抜けて森の中に入っていくのですが、所々で街を見下ろせるスポットがあり、どんどん街が遠くなっていくのを感じながら登っていくことができたので、さらに達成感がありました。

Courmayeurを丘から見下ろす

Rifugio Gio Bertoneに到着。

山小屋 Gio Bertone

この日も比較的短いセクションだったため、チェックインまで外で散歩、ストレッチなどをしながら休憩したのですが、この宿も丘の上にあったため、草原で寝転がっているだけでとても気持ち良かったです。

また、宿の人もフレンドリーで親切にいろいろと対応をしてくれました。家族経営のようなアットホームな雰囲気でした。
ここには10人のドミトリーの建物が一軒と、2人部屋が何部屋かある建物が二軒あるのですが、私はラッキーなことにこの2人部屋に泊まることができ、TMB5日目にして初めてぐっすりと眠ることができました。
建物自体が新しいため、外は寒いのですが、内側はあったかく、トイレやシャワーも綺麗でした。
食事もパスタ、ソーセージをトマトソースで煮込んだもの、豆のマリネなど美味しく、満足できるものでした。

6日目:Rifugio Bertone – Gite Alpage de La Peule(伊・瑞)

TMBも半分通過し、この日はイタリアとスイスのボーダーにありTMBで最も高い登りとなるCol Ferret を登ります。
まずはRifugio Bonattiまでの緩やかな7.5kmをトラバースしていきますが、左手には氷河が直近に見ることができ、私が行った時は天気が悪く雲で隠れてしまいましたが、それでもかなり迫力のある光景でした。

氷河

Refugio Bonattiに到着。

山小屋 Rifugio Bonatti
山小屋 Rifugio Bonatti からの風景

ここからさらに4kmほどフラットな道を歩いていくと、急な下りが1kmほどあり、Chalet Val Ferretへと出ます。

Chalet Val Ferret

ここから3km程登るとRefugio Elenaがあり、ここがイタリア側の最後の休憩スポットです。
Col Ferretまでさらに3km急な上り坂を進むとになるので、ここで十分に休憩をとってから登りはじめました。

Refugio Elena

休みながらも進み、ようやくCol Ferretに到着です。ここがイタリアとスイスの国境です。

Col Ferret - イタリアとスイスの境界

そして、この日はスイス側にあるGite Alpage de La Peuleという宿に泊まります。ここはCol Ferretから3.5km程下った先にあり、近くまで行かないと見えてこないので不安になりますが、分岐のない道なので、ひたすら道を辿っていくと到着します。また、ここでは自家製のチーズを作っているとのことで、近づくにつれて牛の鈴の音が聞こえてきます。

山小屋 La Peule からの風景
山小屋 La Peule

この日は、スイスに入った途端雨が降り始め(スイスではよく雨が降るそうです)、気温も下がっていたので、靴が濡れてしまいなかなか乾きませんでした。
TMB中盤ということもあり、疲れも出てきたのか、体調を崩してしまう人もいました。雨具など含め、万全な装備が重要であることを再認識しました。

この日の宿も、山間部にポツンとある山小屋であるにも関わらず、比較的快適でした。暖炉があるため、屋内は暖かく、Wifiも用意されていたので特に困ったことはありませんでした。唯一、シャワーとトイレが2つずつしかないのが、混んでいる時は不便かもしれません。

ここでの食事も美味しかったです。生野菜の具材が入ったサラダと、パン・ハム・チーズのオーブン焼き、そしてデザートにフルーツカップ(なし、りんご、ぶどう、キウイの入った)があって、大変満足できました。

部屋は30人程収容できるドミトリーで、私は3段ベッドの一番下に寝ることになりました。
気温は問題なかったのですが、やはり大人数の部屋ということで、いびきなどが気になりました。耳栓が役に立たず、Airpodsのノイズキャンセルを活用して、なんとか睡眠を確保しました。

7日目:Gite Alpage de La Peule – Relais D’Arpette(瑞)

この日は、La Foulyという街を通って、緩やかな谷の道を進み、Champexという湖のある場所まで登ります。

Gite Alpage de La Peuleから6km程ひたすら下っていくと、小さな街が見えてきます。このLa Foulyにはスーパーやレストランもあり、ここで休憩をとる人もいました。

La Fouly

この日はさらに川沿いの道を10km程歩きます。

La Fouly_2

道も緩やかなため、少し長く感じることもありましたが、所々で小さな村を通り過ぎながら古い建物や景色を楽しみつつ、お散歩気分で歩けました。

Issert
Issert_2

道路沿いにレストランなどが並ぶIssertというエリアを過ぎると、Champexに出る登山道が見えてきます。この登山道にはいろいろな彫刻があり、それを見ながら登るのも楽しかったです。
また、途中洞窟もあり、中に入ってみたりして少し冒険気分を味わいました。

洞窟

4km程登るとレストランなどが見えてきて、Champexに到着します。この日はあまり天気が良くなかったのですが、晴れればきっと湖も綺麗に見えるのではと思います。

Champexの湖

湖に沿って進み、また登山道に入っていくとスキー場のリフトが見えてきます。その脇を川沿いに登っていくとこの日の宿Relais D’Arpetteに到着します。

Relais D'Arpette までの道
山小屋 Relais D'Arpette

ここの食事は、サラダと野菜のカレーが好きなだけ食べられるビュッフェスタイルだったので、とても満足できました。
またラッキーなことに、この日の私は6人部屋に一人だけで泊まることができたので、ぐっすり眠ることができました。

8日目:Relais D’Arpette – Trient(瑞)

この日はCol de Portaloというポイントを通って、Trientという街に向かいます。
このセクションにも2つルートがあり、Col de PortaloではなくFenêtre d’Arpetteを通るルートなのですが、TMBで最も高い2,700m地点を通過するということと、さらに良い景色が見られるということで、後者のルートの方が人気なルートのようでした。
しかしこの日は残念なことに雨が降ってしまい、地元の人もおすすめしないコンディションであるという話を聞いたので諦めて前者のルートを進みました。
それでも10日間のうち1日だけの雨で済んで、ラッキーだったのではないかと思います。

Col de Portaloへの道

4.5kmの下山後、6kmほど登るとCol de Portaloに到着します。
頂上付近にAlpage de Bovineという山小屋があり、皆ここで雨宿りしながら休憩をしていたのですが、ここで食べたプラムパイがとても美味しかったです。寒い雨の中歩いた後の温かい紅茶は体が温まりました。

プラムパイ

頂上からTrientまでさらに6.5kmほど歩き、この日の宿Auberge Mont Blancに到着します。

Trent
Auberge Mont Blanc

ここの食事はスープ、サラダ、そしてチーズフォンデュにアイスのデザート付きととても充実していて、味も美味しかったです。
また、ここにはサウナもあり、雨で冷えた体を温めることができました。
部屋は8人部屋のドミトリーで、可もなく不可もない、という感じでした。

難点を挙げるとすれば、WiFiがなかなか繋がらなかったところです。スイスということもあってEUの他の国では使えるデータが使えなかったため、接続にイライラすることがありました。

9日目:Trient – Gite Le Moulin(瑞・仏)

Trientからフランス側Chamonixへ向かって歩いていきます。

Trient 2

Trientから1km程歩いたところで登山口へ到着、ここからは5.5km程、1000mの高さをひたすら登っていきます。あまり急だとは感じなかったのです、ジグザグが何度も続くので、その分長く感じるところはありました。
途中Trientの街が一望できるポイントもあり、天気が良いと絶景です。

Trient 3

さらに進んでいくとCol de la Balmeの頂上、スイスとフランスの国境に到着します。

Col de la Balme

ここからは360度山に囲まれながら、モンブランもくっきり見えるのでみんなで記念写真を撮り合いました。

またこの日はとても天気が良く、時間にも余裕があったので、近くにあるCroix de Ferの山頂にも登ってみました。
TMBのルートではありませんが、ここの眺めがこれまでのルートの中で一番と言っていいほど綺麗だったので、登って良かったです。

Croix de Fer
Croix de Fer 2

ここからは2kmほど緩やかに下り、また1km登り、その後は4kmずっと下るという道のりです。
このあたりも冬はスキー場になっているエリアなので、ところどころにスキー場のサインが見えます。

Chamonix

下山して行くと徐々に建物が見えてきて、この日の宿Gite Le Moulinに到着します。

Gite Le Moulin

ここはシャワーも制限時間がなく、WiFiも繋がり、快適でした。食事もにんじんのマリネ、ローストした野菜と生ハムとパスタ、プラムケーキと充実していて美味しかったので、ぜひまたきてみたいと思える宿でした。

10日目:Gite Le Moulin – Col du Brévent(仏)

最終日はChamonixの山々を登り、Lac Blancの湖に映るモンブランを眺めて下山します。
この日は計1,280mの登り、また14kmとなかなかの長距離でしたが、最終日ということで気合を入れて朝早くに出発しました。

Gite Le Moulin 2

最初の5kmはただひたすら登っていくだけなのですが、所々で急なポイントもあり、20m程のはしごを登っていかなければならないような、少し危険な道のりもありました。

Chamonix 2
Chamonix 梯子

山頂に進むにつれて風も強くなり、ハラハラしましたが慎重に進み、なんとか登り切れました。

Les Lacs des Chéserys

Lac Blancの景色は本当に綺麗で、最終日ということもあったので、私は3時間ぐらいここに座ってしまいました。

Lac Blanc

近くに山小屋もあるので、ここでゆっくり休憩もできます。
ゴンドラ等で途中まで上がれるため、徐々に観光で訪れる人で混雑してきたので、朝早く出発して良かったと思いました。

ここからはLe Bréventという頂に向かって、緩やかな下り坂をひたすら下りていくのですが、この距離が9km程と長く、最後の力を振り絞って歩き切りました。

Chamonix - Le Brévent
Chamonix - Le Brévent 2

Le Bréventからはゴンドラに乗って、Chamonixの街まで下ります。

まとめ

私にとって、これほどの長距離ハイクは初めての挑戦でしたが、事前に情報を集めてしっかりと装備やトレーニングなど準備をしておけば、ビギナーでもコンプリート可能であると思いました。
常に素晴らしい景色に囲まれながらのトレイルは、全く退屈することなく、楽しみながら進められたので、長距離ハイクが初めての人にもおすすめできます。

また、道中は老若男女、国籍も多様な参加者との出会いもあり、これまでにそれぞれが体験した登山の話や、なぜ今回TMBに参加したのかなど、いろいろなお話を聞くことができ、今後の目標を立てられたり、また世界中に友達をつくるきっかけにもなったので、その点でも良い経験になったと感じています。

以下の記事で計画の仕方、事前準備についてまとめていますのでこちらもぜひご覧ください。

この記事を読んで、興味を持った方はぜひ以下TMB公式サイトや私が活用した旅行代理店bookatrekkingのサイトを見てみてください。

TMB公式:https://www.autourdumontblanc.com/en/routes/all-routes/tour-du-mont-blanc
bookatrekking:https://bookatrekking.com/en/trek/tour-du-mont-blanc-10-days/

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