海外とはいえ、同じアジア圏で、日本からもそれほど遠くない香港。
東南アジアの中でもアクセスが良いので、短期の旅行先として選ばれるエリアかと思いますが、
実は香港に住む日本人は25万人程度いると言われており、都市別ランキングではトップ10に入る地域なんです。
中華圏ではありますが、イギリス統治の歴史があり、アジアのハブともいわれているように、とてもインターナショナルな環境で、中国本土や台湾とは違った特色があります。
今回は、私が住んでみて実際に感じた香港の好きなところ・嫌いなところをいくつかまとめてみました。
個人的な感想ではありますが、特に移住をご検討されているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
好きなところ
夜景が綺麗・絶景スポットが多い
100万ドルの夜景といわれる香港の夜景。
毎日のように目にしている光景ですが、何度見ても綺麗で飽きることがありません。
香港島側のヴィクトリアピークが一番有名なスポットですが、高層ビルの上のバーなど、街中にスポットがたくさんあるので、色々な角度から夜景を楽しむことができます。
夜のお散歩を楽しみつつ、山頂から夜景を眺めるのも非日常感が味わえておすすめです。
日中よりも人が少ないので、絶景を独り占めしたような優越感にも浸れますよ。
海へも山へもすぐに行ける
香港の総面積は1,110平方キロメートルとされており、これはちょうど東京都の半分くらいなのですが、この小さな面積の中に都市部と郊外が凝縮されています。
そのため、どこへ行くにもそれほど時間がかからず、手軽にアウトドアなどのレジャーを楽しむことができます。
綺麗なビーチだけでなく、様々なハイキングコースがあり、まさに海派も山派も満足できる環境です。
また、ビーチにつながるハイキングコースもいくつかあるので、一度にどちらも楽しむこともできますよ。
近隣の国へもすぐに行ける
世界・アジアのハブとなっている香港は、隣国へのアクセスが良く、便も多いので旅行にとても便利です。
特に、東南アジア圏内は、時間がかからず、航空券も安く済むので手軽に旅行できます。
場所によっては週末だけなどの短期旅行もできてしまうので、毎月違う場所へ海外旅行を計画する人も少なくないです。
中国本土の深圳へは、高速鉄道でなんと20分で行けてしまうので、日帰りで旅行気分を楽しむこともできます。
マカオもフェリーで1時間で行けるので、香港滞在中に観光すべきスポットの一つです。
日本のものが手に入りやすい
基本的に日本ブランドが人気な香港では、いたるところで日本の商品が売られています。
AEONやダイソー、ドンキホーテなども出店していて、日本でないとなかなか手に入らないものが、割と簡単に見つかります。
日系チェーンの飲食店のほか、日本人のシェフがいるお店もあり、日本と変わらず美味しい和食を楽しむことができます。
どうしても本場の味が恋しくなった時、すぐにアクセスできるので味のホームシックになることはほとんどありません。
税率が低い
香港は世界的にも税率が低い国の一つといわれています。
消費税や住民税はありませんし、所得税率も比較的低いため、日本(特に東京などの都市部)に住んだ場合と比べると、かなり少ない出費で済みます。
法人税も各国と比べて安いことから、スタートアップなどのビジネスも始めやすく、様々な国の起業家が集まる場所ともなっています。
嫌いなところ
家賃が高すぎる
香港に住むと決まって、私が受けた一番大きなカルチャーショックが家賃の高さでした。
一人暮らしの最低レベル、6畳くらいのワンルームでも十数万円かかるということに驚愕したのを覚えています。
この高い家賃相場から、ルームシェアをしている人も多いですが、それなりの場所に住むとなると、一人当たりの支払い分は同じくらい必要になります。
G問題
移住した日本人のほとんどが挙げる問題の一つが、この害虫問題。
道を歩いていても見かけますし、綺麗な内装の家でも建物自体が古かったりすると、どこかから侵入してくることがあります。
苦手な人は、慎重な住居選びをすることをおすすめします…!
四季がない、エアコンが年中き効き過ぎ
年中暖かいと聞いて、夢のようだと思ったのも束の間、夏がくるとその蒸し暑さと、屋内の効き過ぎたエアコンに体力を奪われ、早く夏が終われと思うようになります。
が、その暑さは6月から10月上旬ぐらいまで続き、ようやく気温が下がったかと思っても20度前後、それほど大きな変化がありません。
日本で生まれ育った私にとっては、はっきりとした四季があって、その移り変わりを感じられる環境の方が情緒があっていいと思います。
飲み会文化がない
日本では何かと飲み会が多いですが、特に職場となると、飲みに行くことがほとんどない香港。
Expat同士だとハッピーアワー行こう!という日もあったりしますが、ローカルは定時にさっと帰って、家で家族とご飯を食べる、が基本。
バーに行ってもMocktailなどのノンアルコールを好んだり、本当に飲まない人が多いです。
その分、ランチが大事なコミュニケーションの場となっているようで、毎日予定を入れている人もいるくらいです。
意外と英語が通じない
日本人だと見た目ではわからないということもあり、そもそも広東語で話しかけられることが多いのですが、話せないと伝えても、その後の英語のコミュニケーションが難しいことがよくあります。
タクシーやミニバスの運転手さんはほぼ話しませんし、飲食店もローカルなお店はかなりハードルが高いです。
他人への話し方も、日本人みたいに優しくはないので、始めの頃は威圧されてしまうかもしれません。
まとめ
個人の好みということもありますが、どの国でもいいところ・悪いところはあるものですよね。
日本に生まれ育った限り、やっぱり日本が居心地良いと思うこともありますが、違いを楽しむことが大切だと思っています。
住めば都、と言い聞かせて、いろいろなところに目を向けながら生活してみましょう。